JR函館駅に新シンボル

update 2004/7/18 15:46

 日本を代表する彫刻家、流政之さん(81)=香川県在住=が函館市民に寄贈した抽象彫刻「サキモリ」の除幕式が17日、JR函館駅コンコースで開かれた。ロトンダ(円筒形の塔)下に設置され、同駅の新たなシンボルとして話題を呼びそうだ。

 サキモリは、「人々の心を守る」という意味が込められた流さんの代表シリーズ。ブロンズ製で、高さ1・8メートル。シリーズの他作品同様、像の胸にあたる部分に風穴を開けているのが特徴。

 式には16日に函館入りした流さんや「流政之氏を応援する会」(柳沢勝会長)ら約10人が出席。流さんは「『サキモリで会いましょう』というように、待ち合わせの目印にしてほしい」とあいさつした。

 駅を利用する市民や観光客が見守る中、紅白の綱が引かれ像が姿を現すと、周囲からは「ほーっ」という感嘆の声が。入魂式では、来場者らが像に清酒を振り掛け、寄贈を喜んだ。

 流さんはこの日、同駅の一日駅長も務めた。辰宮敏夫駅長から駅帽と笛、白手袋の3点セットを受け取り、この日から運行を再開したSL函館大沼号の出発の合図など、駅業務に携わった。

提供 - 函館新聞社



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