昨年の出生率、5年ぶり前年比増

update 2004/7/16 10:46

 2003年の函館市の人口動態統計(概数)がこのほどまとまった。女性一人が生涯に出産する子供の平均数(合計特殊出生率)は、1・13人で、前年比0・05ポイント上昇した。同市では1998年以来5年ぶりの前年比増となった。全国では0・03ポイント、全道は0・02ポイント前年より下がり、それぞれ1・29、1・20だった。04年以降、合計特殊出生率が上昇基調に転じるかどうかは不透明だ。

 同市の合計特殊出生率は、98年に前年比0・02ポイント上がって1・16人を記録し、99年も1・16人を維持。00年以降は減少傾向となり、01年と02年は1・1人台を割り込み、1・3人台の全国や1・2人台の道との差が拡大しつつあった。

 04年以降の動態について市立函館保健所は「数字を見ないと、上昇基調に転じるかかどうかは分からない」としている。

 03年一年間の出生数は前年比36人増の2062人で、5年ぶりに前年比増。人口千人当たりの出生数は7・3人で、前年より0・2ポイント増加した。

 死亡数は同188人増の2747人で、人口千人当たりの死亡数は同0・8ポイント増の9・7人。死因は〈1〉がん874人(31・8%)〈2〉心疾患394人(14・3%)〈3〉脳血管疾患344人(12・5%)の順だった。

 結婚は同16組減の1565組で、人口千人当たりの結婚数は前年と同じ5・5組。1日平均4・3組が結婚している計算になる。平均初婚年齢は男性が同0・1歳上がって28・2歳、女性が同0・4歳上がって27・1歳で、晩婚化が進んでいる。

 離婚は同112組減の872組で、前年比増は4年連続で止まった。人口千人当たりの離婚数は同0・26ポイント減の3・07組。1日につき平均2・4組が離婚している。(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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