ゲザング・リーベが初CD

update 2004/7/16 10:46

 女声アンサンブル「ゲザング・リーベ」(徳永ふさ子代表)は、初のCDアルバムを自主制作し、16日から発売を始める。CDは、上磯町のトラピスト修道院で特別に許可を得て歌ったグレゴリオ聖歌や合唱曲を収録しており、美しい声楽アンサンブルの魅力を臨場感たっぷりに味わうことができる。

 ゲザング・リーベは、2001年に発足。現在のメンバーは、20代から60代の女性11人。「自然な声で歌う」をモットーに、グレゴリオ聖歌や音楽様式を研究する国本静三さん(東京在住、司祭)に指導を仰ぎ、活動を続けている。

 メンバーは、「西洋音楽の源」としてグレゴリオ聖歌を重要なレパートリーに位置づけ、市内の教会で年3回、ミサ奉仕としてグレゴリオ聖歌などをささげている。教会で古くから歌い継がれてきた歌声を目指し、楽譜は昔ながらの四線譜を使っている。

 今回のCD制作にあたっては、トラピスト修道院の聖堂にあるパイプオルガンの音色の美しさから、同院の使用を希望。本来は女性が入れない場所だが、ミサ奉仕などの活動を知る同院側が特別に許可し、ライブ録音が実現した。グレゴリオ聖歌を中心に22曲を収録している。

 「女性が歌うことは考えられない場所だが、日常的な祈りの場であり、(ミサ曲などを歌うには)理想的な空間。厳粛な気持ちになり、集中して録音できた」(徳永代表)という。

 CDは「祈りの聖地〜トラピスト修道院〜で捧げるグレゴリオ聖歌と合唱による平和&マリアの歌」のタイトルで、1000枚を制作した。定価は1800円。玉光堂各店、ヤマハミュージック北海道函館店、カワイ函館ピアノセンターで扱っている。

 また、19日午後6時半から函館市芸術ホールで開くコンサート「声の祭典W」の会場でもCDを発売する。入場料は、一般2000円、学生・障害者・介助者500円。

提供 - 函館新聞社



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