03年度道南法人所得、申告総額前年度比17%増
update 2004/7/16 10:46
民間信用調査機関の帝国データバンク函館支店は15日、2003年度道南法人所得ランキングを発表した。税務署に4000万円以上の所得を申告した法人数は143社で前年度比19社減だったが、申告総額は同17・1%増の279億8500万円と好調。クレジット国内大手のジャックスが100億円の大台を突破し、不動のトップを維持したほか、業種別では、製造業の堅調が目立った。
03年4月―04年3月期決算で、渡島・桧山管内3税務署に所得を申告した企業のランキング。申告額1億円以上は前年度より6社増え57社に上った。
上位3社は、ジャックスが同33・3%増の105億6000万円。前年度149位だった土木工事の岩崎建設が、有価証券の売却などで同25・6倍の10億7700万円を申告し、2位へ浮上した。3位は有機肥料製造の道南化成工業で、同87位からトップ3入りし、所得は同9・9倍の7億2400万円。
業種別で所得をみると、製造業(28社)が、同53・8%増の40億4600万円と大幅アップ。金融・保険・不動産業(13社)もジャックスの下支えなどで、同33・5%増の126億6000万円と、前年度を大きく上回った。
落ち込んだのは運輸・倉庫業(4社)で、同20・5%減の3億6900万円。公共事業削減などにあえぐ建設業(29社)は同4・1%減の34億1400万円と、マイナス幅は少ないが、「約30%が営業外利益のため、本業収益は大幅に落ち込んでいる」(同支店)という。
同支店は「これまで、実質的な本社を東京に置くジャックスを除くと前割れだったが、当期は同社抜きでもプラスを確保。マーケティング力などで、厳しい経営環境を克服した企業が台頭し、全体を押し上げている」と話している。
提供 - 函館新聞社
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