駒ケ岳の生ごみ処理施設にミミズ放す

update 2004/7/16 10:45

 【森】生ごみをミミズに食べさせ土壌改良剤を作る活動を進めているNPO(民間非営利団体)法人北海道インディペンデンス協議会函館支部(榊清一支部長、本部・札幌)は15日、森町駒ケ岳の生ごみ処理施設に、今年初めてミミズを搬入した。

 同支部は昨年から、函館市内の事業所やスーパーから出た生ごみを資源化するリサイクル事業を推進している。森町の産業廃棄物処理場の一角に約9900平方メートルの場所を借り、昨年は生ごみ約1000トンにミミズ1万匹以上を放し、分解させている。これから暑くなる夏に向け、分解をさらに促そうと搬入した。

 この日は、同協議会と提携し、ミミズを育ている大野農業高生活科学科園芸班の生徒5人も参加。3カ所に穴を掘り、約6000匹を放した。

 発酵温度は50度に達するため、掘り起こす度に湯気と悪臭が漂った。それでも「大切な仕事だ」と鼻をつまみながら、作業に没頭していた。

 今後1カ月おきにミミズを入れ、分解を促す。ごみが完全に土壌改良材になるのは、10月末ごろの予定。成分を分析をした後、周辺の農家などに安価で販売する。

提供 - 函館新聞社



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