高校の修学旅行は飛行機定着

update 2004/7/14 10:27

 渡島・桧山管内のほとんどの高校が2003年度の修学旅行で、函館空港発着便の空路を利用していることが、函館市の調べで分かった。羽田線が最も利用されており、コースは関西方面を回った後、首都圏に移動し、函館に戻る“定番”が多かった。市は「予想以上に飛行機が利用されている」とみている。

 調査は、各校の函館空港の利用状況を把握しようと1月、両管内37校を対象に実施。29校(78・4%)から回答を得た。それによると、すべての高校が9―10月に修学旅行を実施している。

 函館空港については、1校を除く28校が往復に使用。この1校は、行きがJR、帰りが飛行機で「荒天でキャンセルになった場合、後の日程に影響が大きいと判断したため」という。

 路線別(複数回答)は、羽田―函館が19校と最多。函館―羽田が17校、函館―関西が7校、羽田―広島が6校、羽田―那覇が4校―などと続いた。

 旅行先(同)では、京都と東京が20校、奈良が11校、大阪と広島が8校―など。本年度の予定では、韓国を挙げる学校が3校あった。市空港課は「海外への動きは時代の流れだが、広島は函館―広島線が02年11月に運休しているのに多いのは意外」と話している。

 函館空港の路線についての意見では、「関西、伊丹線の午前出発便の運航」が7件と1番多く、次いで「広島線の再開」が4件だった。空港に対しては、「早朝にビル内に入れるようにしてほしい」「団体で利用する場合の休憩所を設けて」などの声が上がっている。

提供 - 函館新聞社



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