参議院 道選挙区・中川氏(自民・現)峰崎氏(民主・現)当選
update 2004/7/12 10:30
【札幌】改選2議席に7人が立候補した道選挙区は自民現職の中川義雄氏(66)が2選、民主現職の峰崎直樹氏(59)が3選を果たした。民主新人の西川将人氏(35)、無所属新人の鈴木宗男氏(56)の追い上げは及ばなかった。保守分裂、民主の2候補擁立で、全国的に注目されたものの、両現職が後半、危機感から組織を引き締め票をまとめた。
中川氏は党の農林水産部会長をアピールし地方での支持を取り付ける一方、道内の国会議員、大票田札幌の道議、市議との連携を強め、終盤からの引き締めを図った。公明党からの推薦も得、同党比例区候補で当選した風間昶氏とともに道内与党候補としてアピールし、公明票も取り込んだ。
峰崎氏は連合北海道の支援で組織型選挙を展開。候補の年金未納の影響が心配されたが、政権交代につながる選挙と位置付け、年金改革法案の審議や構造改革で小泉政権への批判を強め、組織票をまとめた。小泉政権の人気の陰りによる民主の追い風も加わった。
西川氏は大きな支援団体を持たなかったものの、若さや清新なイメージ、自転車やインターネットを利用した選挙運動で、既成の政治家に飽き足りない無党派層を引き付け、札幌、旭川では票を伸ばした。しかし、出馬表明が5月中旬と出遅れ、知名度不足が最後まで響いた。
鈴木氏は衆院議員時代の人脈などを生かし、後援会を持つ釧根地区や十勝に加え、道東以外でも建設業者を中心に支持を集めた。公明票の一部も取り込んだ。歌手の松山千春さんら芸能人や力士らの応援を得たものの、刑事事件などが影響、特に無党派層の多い札幌で浸透に苦慮した。
共産新人の岡千陽氏(41)は年金問題やイラクの自衛隊派遣問題などを訴え、自民、民主を批判、2大政党化をけん制した。20万票台といわれる共産の基礎票に上積みを目指したが、6年前の選挙で60万票を獲得した紙智子氏のような勢いがなかった。
社民新人の山内恵子氏(64)は憲法や教育基本法の改正問題などでアピールしたものの、骨折による入院で運動が出遅れた上、社民党の組織力の低下は否めず票が伸び悩んだ。
提供 - 函館新聞社
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