大野の次の特産品は地酒

update 2004/7/11 14:47

 【大野】町商工会(花巻徹会長)は本年度から、マルメロジャムやワインに続く町の特産品開発に向け、本格的な検討を始めた。北海道の稲作発祥の地として知られる町だけに、地酒づくりを視野に入れており、9日には町内各種団体の関係者を招き、道内各地の地酒試飲会を実施。道新幹線の新駅開業も見据えた中で、新たな「マチの名物」誕生を目指す。

 商工会は01―03年度にかけて、町から助成を受けて特産品開発に取り組んだ経緯があり、そこではカントリーサインのマグネットを作製するなどの取り組みを行ってきた。

 本年度からは商工会の独自事業として行い、米に着目。大野には戦前から、町内産の米を使った「大の川」という酒が存在したが、現在は名前入りの風呂敷ととっくりが町郷土資料室に保存されているだけで、販売は途絶えている。これを受け、本年度は商工会青年部と女性部が中心となり、道内で地酒を販売する酒造メーカーの現地視察を行っていた。

 試飲会には花巻会長をはじめ、吉田幸二町長ら関係者25人が参加。会場には上磯町の「陣屋桜」、厚沢部町の「穂の香」など、道内22市町村から集めた28種類の銘柄が並び、次々と試飲しては味くらべ。

 同時に行われたアンケートでは味や香り、飲みやすさなどをチェックする項目があり、思い思いに飲み比べた印象を書き込んでいた。

 特産品開発を進める背景には、八郎沼のジュンサイが害虫の大量発生で摘み取りを見送っていることに加え、道新幹線の新函館駅(仮称)開業に合わせた商品を―という思いがある。同商工会では「新駅の売店に並べられる何かが欲しい。各地の酒を知り、大野ならではの商品開発につなげたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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