市民創作野外劇が開幕

update 2004/7/10 22:57

 市民創作・函館野外劇の第17回公演「星の城、明日に輝け」(同野外劇の会主催)が9日夜、五稜郭公園特設会場で開幕、初日は約400人が来場し、舞台上で繰り広げられる函館の歴史スペクタクルを堪能した。

 リニューアル2年目。昨年よりも舞台演出や演技力の質を高め、よりレベルアップした。

 前日の雨で上演が心配されたが、昼前には雨はやみ予定通り決行。上演前、フィリップ・グロード理事長が「舞台上は霧で濃くなりましたが、照明効果が良くなります。これは大自然のサービス」とあいさつし、ステージが始まった。

 暗闇の中からたくさんコロポックルたちがともしびを持って登場した後、高田屋嘉兵衛の功績や黒船来航、五稜郭築城などのドラマを次々と繰り広げた。

 箱館戦争のシーンでは、新政府軍と旧幕府軍が堀と陸とに分かれ大砲を撃ち合い、舞台全体で使い迫力ある戦闘シーンを展開した。このほかにも各場面でレーザー光線や炎、爆竹などを使った演出で会場を沸かせた。フィナーレは、テーマ曲の「星のまちHAKODATE」が流れる中、出演者と観客がペンライトを振りかざし、感動を分かちあった。

 輪島幸雄理事長代行は「初日の公演としてはまずまず。観光客の方から感動したというお言葉を数多くいただき感激している」と振り返った。

 今年の上演は全10回。今後は10、16、17、23、24、30、31日、8月6、7日で、いずれも午後7時半から。本公演とは別に25日にはJTBによる貸し切り公演も開催される。

提供 - 函館新聞社



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