高橋さんが水墨障壁画を制作、まもなく完成
update 2004/7/10 22:56
函館市大縄町の高橋孝さん(49)が、水墨障壁画の制作に取り組んでいる。縦2・67メートル、横4・47メートルにもなる大掛かりな作品で、特注サイズの手すき和紙を用い、墨の濃淡で深みのある色合いを表現しようと、丹念に絵筆を動かしている。障壁画は今週中にも完成し、12日には一般公開する予定だ。
水墨障壁画は、千葉県に住む会社社長からの依頼で春から制作に取り掛かっている。習作を描いて構想をまとめた上、5日から絵付け作業を開始。大きな壁が必要になることから、制作会場をいしい画廊(函館市本町31)へ移し、壁面一面に和紙を張り、「心象風景を表現した」という「古木鷹図」を描き込んでいる。
現在、8割ほどを描き終えた段階で、今後、濃淡をさらに強め、樹木などを加えていく。絵付け完了後には、小池田亨さん(42)=小池田表具内装店=の手で裏打ちと絵止めが行われた上、秋に依頼主の新築家屋へ納入。小池田さんの表装で、水墨障壁画が床の間の壁一面を飾ることになる。
「これだけ大きな作品は初めてなので気合が入っている。自分の力量を全部出したい。かなり迫力ある作品になると思う」と語る高橋さん。表具施工を担当する小池田さんも「これほど大きな手すき和紙の仕事は初めて。全国的にも珍しいと思う」と話している。
完成した障壁画は、「美術ファンの方などに楽しんでもらいたい」(高橋さん)と、12日午前10時から午後5時まで、いしい画廊1階で公開する。
提供 - 函館新聞社
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