高校生の就職、併願可能がどう影響
update 2004/7/9 10:12
来年3月に卒業する高校生の就職活動は、1日に企業からの求人募集が解禁となり、動き始めた。今年は企業への複数応募が可能となり、どのような影響が出てくるか先の読めないのが現状で、例年とは違った就職戦線となりそうだ。
これまで道内では、企業への応募・推薦は、1人1社とする慣例があった。しかし、今年は11月1日以降1人2社までの応募・推薦が可能となった。9月5日の応募・推薦開始日から約2カ月はこれまでと変わらないことから期間限定となるが、生徒にとっては就職試験を受ける機会の増加や選択の幅が広がったことになる。
今回の制度の変化について、函館公共職業安定所では「どういう影響があるのかは、今の段階では見えない」と話し、函館商業高校の進路指導部長の小玉隆教諭も「ふたを開けてみないとわからない部分が多い」と慎重な見方を示した。
同安定所によると、併願に対する企業の反応は悪くなかったというが、企業によっては特記事項に専願や専願優先を挙げる企業が出てくる可能性があり、さらに、小玉教諭は「併願を受け入れながらも、実質的にはこれまでと変わらないスタンスの企業もあるのでは」とも指摘している。
仮に併願で2社同時に内定を得た場合、どちらかを断らなければならず、特に地元企業ともなれば、これまで構築してきた学校との信頼関係から難しい判断を迫られることもある。
1日からは、求人募集が各学校に届き始めている。各校では募集内容を精査した上、生徒たちに伝えていくことにしている。本格的に動くのはこれからだが、企業と学校の両者にとってどのような就職戦線となるのか、注目される。
提供 - 函館新聞社
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