車上狙い警戒し町内10ヵ所に看板設置

update 2004/7/7 14:04

 【厚沢部】厚沢部町で、渓流釣りに訪れた人や山菜取りの車を狙った、悪質な車上狙いが相次いでいることを受けて、同町を管轄する江差署(丸田寿範署長)の厚沢部、鶉、館の3駐在所と同町役場、桧山森林管理署(花木健英署長)が協力して、警戒を呼び掛ける看板を町内10カ所に設置した。林道など山間部のパトロール体制も強化して被害の防止を図る。

 関係者約20人が参加し、5日に看板の取り付け作業を行った。

 同町の山間部や川沿いの道路では、休日になると、アユやイワナなどの渓流釣りや山菜取りに訪れた人の車が数多く駐車している。だが、人通りの少ない林道では「油断からドアをロックせずに貴重品を残したままにする人が多く、車上狙いのターゲットになっている。道外から訪れた釣り客も被害に遭っており、町のイメージダウンにもつながる」(水上貢厚沢部駐在所長)として、看板の設置とパトロールの強化を決めた。被害は町内の清水地区や館地区など、川沿いや山間部で年々増加しているという。

 このため、3駐在所と同町などが連携して、山間部に注意を呼び掛ける手作りの看板を設置。警察、森林管理署、町役場、庁内の釣り愛好家らでつくる厚沢部河川資保護振興会(高橋満繁会長)の協力も得て、不審者のパトロールや通報体制も強化した。森林管理署や会員が運転する車には「車上狙い警戒中」のステッカーを張り付けて、山間部の巡回を行うほか、ゴミの不法投棄にも目を光らせるという。

提供 - 函館新聞社



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