今年は冷夏の心配なし?
update 2004/7/6 10:06
昨年の夏は10年ぶりの寒い夏となったが、ことしはどうやら冷夏となる可能性は低そうだ。函館海洋気象台によると、7月の下旬以降、冷夏の要因とされるオホーツク海高気圧が出現する確率は低く、8―9月の気温は平年並みか高く推移するという。北海道の夏の気温を左右する「オホーツク海高気圧」がこの夏のキーワードとなりそうだ。
この高気圧は梅雨の時期に出現。冷たい海面の影響を受けるため下層は寒冷で、時計回りに冷涼な風を吹き出す。昨年、函館では、6月中旬までは晴れる日が多かったが、下旬から同高気圧の勢力が強くなり、北海道上空に長期にわたって居座ったため天候は一変、8月末まで気温の低い日が続いた。
ことしも6月は、中旬までは昨年同様に推移したが、1カ月を通して同高気圧はほとんど出現せず、昨年とは異なり気温の高い日が続いた。6月の月平均気温としては平年を2・0度上回り、統計開始以来第3位となる17・4度を観測した。
6月24日に札幌管区気象台が発表した3カ月予報では、7―9月の気温は「平年並み」で、7月の気温も「平年並み」としていたが、7月2日発表の1カ月予報では「平年並みか低い」に“下方修正”。特に2週目(7月10―16日)にはオホーツク海高気圧が出現する見通しで、肌寒い日もあるという。
しかし、第3週の気温は平年並みに戻り、その後も同高気圧が昨年のように長期出現する見込みはなく、函館海洋気象台では「3カ月予報の全体に影響を及ぼすには至らない」としている。
夏の冷熱に大きく影響を及ぼすオホーツク海高気圧。同気象台では「オホーツク海高気圧のあるなしでおおまかな天候の参考になる。新聞やテレビの天気図を注意して見ると良いでしょう」と話している。
提供 - 函館新聞社
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