スルメイカ漁解禁1カ月、水揚げ昨年同期比倍増
update 2004/7/4 13:35
道南日本海スルメイカ(マイカ)漁の解禁(6月1日)から1カ月が経過した。6月30日までに函館魚市場に水揚げされたスルメイカは、昨年同期比で267・8トン増の578・8トンに上った。ケースに換算すると同3万5195箱増の8万1655箱で、ほぼ倍増した。同魚市場は「ことし6月の水揚げ量は、ここ近年の中では高い水準。ただ、比較的に型が小さいので平均単価は昨年よりも安い。さらに型が良くなれば」と期待を寄せている。
水揚げが増加した要因は、この時期の主要漁場の松前沖のほか、戸井や恵山、知内などの津軽海峡沿岸でも漁獲が伸びたことが挙げられる。例年、津軽海峡沿岸のスルメイカ漁は7月を過ぎてから本格化するが、ことしは例年にはないという早さで岸寄りし、その分が上乗せされたようだ。
ただ、津軽海峡沿いで取れたスルメイカは60グラムからが主体と小ぶりで、「漁業者にとってはまだまだ厳しい」と同市場。
一方、函館水産試験場はスルメイカ北上期調査を実施。5月26日―6月2日に日本海側(秋田県男鹿半島南西沖〜津軽海峡西口)の調査では、5地点の平均CPUE(2連式イカ釣り機1台当たりの漁獲尾数)は51・3で、1998年以降では比較的高い数値。最も多く取れたイカの大きさは16センチで、「今年の北上群は、外とう長(胴長)が16センチ前後の小型群で占められ、渡島小島沖に濃密な分布が見られた。」との見解。
道南太平洋側(渡島半島沖―日高沖―下北半島沖)は、6月21―25日に実施し、平均CPUEは10・6、最も多く取れたイカの大きさは18センチで、「分布密度が比較的高く、魚体サイズは昨年よりも大きめ」との結果が出ている。
提供 - 函館新聞社
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