市内百貨店やスーパーで中元商戦本格化

update 2004/7/3 10:01

 函館市内の百貨店やスーパーなどで、本格的な中元商戦が始まった。今年は地元・道南の食材を使ったギフトセットが主流。コンビニエンスストアとの競争が激化するなか、消費者の「安心、安全、本物」志向に狙いをつけた。スムーズな受注を目指した新システムの導入や無料配送などサービス、品ぞろえに力を入れている。

 イトーヨーカドー函館店(美原1)は海産物、果物、肉など道南産商品の充実を図る。「地元道南のおいしい食品を、遠くに住んでいる親せきに贈りたいはず」(同店)。現在、300品を店頭に並べ、6日からは500品に増やすという。

 テーオーデパート(梁川町)の売りは、今年から取り扱いを始めた「駒ケ岳牛乳セット」。牛を自然の状態で1日中放牧し、ストレスなく搾乳するため、「おいしい牛乳になります」と駒ケ岳牛乳。本物の味を届ける。

 また、「暑い季節には冷たい飲料水やアイスクリームが、もらって喜ばれます」と推す。産地直送にも力を入れ、400―500品をそろえている。

 今年からパソコンを使った新受注システムを導入したのは棒二森屋(若松町)。名前や電話番号のいずれかを伝えると住所が検索できるほか、送り先情報も瞬時に画面に出る。「受付時間が今までの3分の1になり、スムーズな客さばきが可能になった」(同店)。

 品ぞろえは道南の食材を中心に700品。20品から好みの5品を選んでセットにできる新ギフトなど、工夫を凝らした戦略を展開している。

 丸井今井函館店(本町)は同様のシステムを1996年に導入済み。他店をしのぐ1400品を用意し、無料配送の充実で差別化を図る。

 しかし、一般的にデパートで多いとされる法人需要も同店では、「5年前の8割にまで落ち込んでいる。全体に占める割合も、個人向け7割に対し3割」という。「コンビニエンスストアで買う人も増えているようだ」との認識もあり、今後さらなる顧客獲得策が求められている。

提供 - 函館新聞社



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