日銀函館支店 渡島・桧山短観 DI横ばいマイナス10
update 2004/7/2 10:34
日本銀行函館支店は1日、6月に実施した渡島・桧山管内の企業短期経済観測調査(短観)を発表した。企業の景況感を示す業況判断指数DI(「良い」とする割合から「悪い」とする割合を引いた値)は全産業でマイナス10となり、前回調査(3月)と横ばい。着実に回復する全国との格差が広がった。ただ、同支店は「厳しい状況だが、道南でも設備投資などで、明るい兆しはある」と説明している。
産業別でみると、製造業がプラス9で、前回比14ポイント上昇。食料品が横ばいの0にとどまったが、機械が同10ポイント上昇し、プラス30だった。非製造業はマイナス20で、同4ポイント悪化。建設業や飲食店・宿泊のダウンが顕著で、それぞれ、同13ポイント悪化のマイナス29、同22ポイント悪化のマイナス33と、二けた台の落ち込みをみせた。
9月の予測は、製造業がプラス20で6ポイント上昇が見込まれているが、非製造業はマイナス23で3ポイント悪化。全産業ではマイナス10と横ばいが続く見通しだ。
道南でも明るい兆候を示した設備投資は、2004年度計画で、前年より3・0%増を見込み、前回調査より31・5ポイント上方修正した。全国平均の2・0%を上回り、先行きに期待が持てるという。
全国では、主要指標の大企業・製造業のDIがプラス22と1991年8月以来、約13年ぶりの高水準。出遅れていた中小企業・製造業もプラス2と、約12年半ぶりに水面上に浮上するなど、景気回復の広がりをみせている。
同支店の調査は5月26日から6月30日まで。114社に実施し、113社(製造業34社、非製造業79社)から回答を得た。
提供 - 函館新聞社
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