函館市 年内にPFI基本計画策定

update 2004/6/30 10:08

 函館市は本年度、公共施設の整備でPFI(民間資金活用による社会資本整備)方式導入の指針となる基本計画を策定する。導入効果を生かすことができる事業規模やランニングコストなど、検討対象の目安を具体的に示す。年内に取りまとめ、庁内でPFI導入の可能性を模索する考えだ。

 市は昨年度から、水族館、動物園、保育園などの公共施設の整備について、公設公営、公設民営、PFI方式それぞれのシミュレーションを実施。PFI導入の効果を生かすためには、事業規模やランニングコストが一定規模以上必要と結論付けた。

 基本計画では導入効果や課題、国の適用状況などに対する市の考え方を示し、検討対象の事業規模について、具体的な数値を盛り込む。国土交通省が明示している事業規模の目安(都市圏10億円、地方圏5億円)を参考にするという。

 課題として挙がっているのは、(1)募集から契約までの手続きが煩雑(2)可能性調査や外部アドバイザーにかかわる経費が必要―など数点。一方で「事業コストの縮減と財政支出の平準化」「効率的で柔軟な対応による公共サービスの向上」などの導入効果が期待されている。

 市は基本計画を庁内に周知し、公共施設整備でPFI導入の可能性を検討する方針だ。

 PFI方式は既に他の自治体で、ごみ処理施設、病院、図書館、斎場などに導入済み。函館市では旧函館ドック跡地に整備する「国際水産・海洋総合研究センター」などが想定されている。

提供 - 函館新聞社



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