水族館アンケート・すし屋のメニュー?市が想定する展示生物はイカやタコ…
update 2004/6/30 10:07
函館市は、2008年の開館を目指している水族館の基本構想策定のため、市民アンケートを開始した。展示してほしい生物を複数回答で聞いているが、イカ、タコ、ヒラメ、ウニ、アワビなど、すし屋のメニューを思わせる名前が並び、「30億円で水族館を造る」という基本コンセプトのつらさがうかがえる。「その他」を選ぶ人が多数を占めるなど、アンケートの結果によっては、規模拡大や廃案といった方向転換もあり得そうだ。
アンケートでは、想定している内容として、イカやイワシの群れを見せられる水槽を特記。イルカなどは、獣医師の配置が必要なこともあってか「将来的な課題」とした。オープン後の大型施設増設は難しいと考えられ、事実上、小型鯨類の展示は見送られた格好だ。
市企画部は「新江ノ島水族館(神奈川県)では、イワシの大群が大きな呼び物になっている」として、“身近な魚種”が並んだことに理解を求める。しかし、同館は、ペンギン、オットセイ、イルカなどの「人気者」をそろえたうえでイワシを展示しており、説明には苦しさが残る。
大観覧車の設置などで紛糾して頓挫した、同市のアクアコミュニティ構想の教訓から、関係者は「30億円を越えると夢に終わってしまう」と危ぐ。「身の丈に合った施設」での推進を図るが、6月の定例市議会でも、一部市議から「30億円にこだわる必要はないのでは」と規模拡大を望む声が出ている。
アンケートは住民基本台帳から無作為抽選した20歳以上の市民2000人を対象に実施。水族館のイメージや実施してほしい事業、妥当な料金など11項目について無記名方式で質問している。
提供 - 函館新聞社
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