03年函館港 コンテナ輸出伸び悩み

update 2004/6/28 10:10

 函館港のコンテナ貿易の輸出額が、12年間大きな変化がなく、昨年は約2億円にとどまっていることが函館税関のまとめで分かった。2003年の輸入額が1992年の5・2倍に達しているが、輸出額は2・5%減とほぼ横ばいで、出入の差は広がるばかり。海外向けの“モノづくり”を行う企業が育っていない現状を浮き彫りにする結果となった。

 12年間の推移をみると、輸出額がゼロ(98年)から4億円(95年)の間で上下しており、12年間の平均は1億3100万円。輸入額は右肩上がりで、2003年が前年比12・2%減の45億7100万円と前年割れになったが、94年から2002年までは9年連続で前年を上回った。

 取扱商品については、輸入と同様、輸出でも様変わり。1992年の上位3品目は(1)一般機械(1億8500万円)(2)電気機械(800万円)(3)化学製品(300万円)―だったのに対し、2003年には(1)魚介類・同調整品(1億4300万円)(2)一般機械(3600万円)(4)糖類・同調整品(400万円)―となった。

 道内でコンテナ定期航路のある港は、苫小牧、石狩湾、室蘭、釧路、小樽の5港で、函館では就航していない。函館税関は「一般的に、船主が片道を空にして走ることは、採算上考えられない」と指摘。「函館から持っていくものがなければ、定期航路が就航し、貿易量が飛躍的に伸びることは難しい」とみている。

提供 - 函館新聞社



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