木古内に合併見送り回答 「効率的な行政運営困難」
update 2004/6/26 13:09
函館市は25日、木古内町からの合併協議の申し入れを受け入れないことを正式に決め、同町に伝えた。飛び地合併が最大の理由で、効率的な行政運営が難しく、住民同士の一体感が保てないと判断。函館市の回答を受け、大森伊佐緒町長は新たな合併相手を模索することも視野に、今後について町議会などと協議する考えを示した。
同日の函館市議会各派代表者会議で合併協議に応じない井上博司市長の意向を全会一致で了承。西尾正範助役らが木古内町役場に大森町長を訪ね、「現段階で合併協議に入るのは困難」と伝えた。
合併協議見送りの理由は(1)飛び地合併で効率的な行政運営が難しく、住民同士の一体感が持てない(2)市町村合併のスケールメリットが得られない(3)4町村合併後の新市として行財政改革に取り組むことが先決C隣接する上磯町との友好関係に影響を及ぼす恐れがある―など4点。
大森町長は「非常に残念。町民と情報を共有し、他の市町村との合併を含め、マチづくりのあり方を考えたい」と話し、合併についていったん白紙に戻して検討する考えを示した。
木古内町への回答後、函館市役所で記者会見した西尾助役は「何とか申し入れを受け入れようとぎりぎりまで引っ張ってきたが、合併協議に入るのは難しかった。市の財政状況から、木古内の事業を取り込んでいけるか自信がない」などと説明。
井上市長は同日夕、記者団に対し「最大の理由は飛び地。実際に距離感があり、住民が一体感を醸成できない」と述べ、理解を求めた。
木古内町は隣接する上磯町、知内町などに合併協議を断られた末、3月3日に函館市に合併協議を申し入れていた。
提供 - 函館新聞社
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