参院選・道南は静かな出陣
update 2004/6/25 10:46
第20回参院選が公示された24日、函館市内では道選挙区(改選数2)に立候補した7人のうち、4人の陣営が出陣式や決起大会を行い、本番に突入した。ただ、市内に選挙事務所を持たない候補も多く、初日は札幌中心の遊説だけに静かな幕開け。各陣営とも7月11日の投票日まで、17日間の舌戦を繰り広げる。
維新政党・新風新人、千代信人候補(39)の出陣式は札幌市内のみ。道南の陣営は早朝からポスター張りなど準備に追われた。
共産党新人、岡千陽候補(40)の後援会などは午後7時から、函館市民会館で決起集会を開いた。支持者約100人が参加。党函館地区参議院選挙対策本部長の伏木田政義・党函館地区委員長は「公示までに過去最大の支持拡大を達成しようと頑張ってきた」と前哨戦を振り返り、「国政の焦点となっている年金とイラクの問題を有権者に訴えたい」と決意を表明した。
続いて、各支部長が目標の達成状況を報告し、岡候補と党の勝利を誓い合った。
社民党新人、山内恵子候補(64)、民主党新人、西川将人候補(35)の出陣式は道南では行われず、いずれも札幌で開催。山内候補の陣営は道南支部の党員約10人がポスター張りに参加したほか、西川候補の選対委員会が同市新川町の選挙事務所に看板を設置した。
自民党現職、中川義雄候補(66)の出陣式は午前9時から、同市梁川町の道8区支部参院選対策本部で行われた。佐藤健治本部長が、市内や近郊の支持者約20人を前にあいさつ。「日本の将来像を確実にし、道南の長い衰退に底を打たせる第一歩」と今回の選挙の重要性を強調し、「正々堂々と戦い抜き、必ず勝利をわれらの手に収めたい」とげきを飛ばした。
岸田英輝・同支部青年部長らが決意表明し、最後は頑張ろうコール。こぶしを突き上げ、気持ちを奮い立たせた。
無所属新人、鈴木宗男候補(56)を支持する「ムネオ再・起・働」道南の会は午前9時から、同市中道の選挙事務所で出陣式。関係者約50人が参加し、玉ぐし奉納などの神事を執り行い、だるまの左目に墨を入れ、必勝を祈願した。
三宅秀應会長は「17日間の短期決戦。一丸となって全力投球し、火の玉となって燃え尽きよう」とあいさつ。「おめでとうと、共に喜び合えると信じている」と力強く語った。最後は「スイッチ・オン」の掛け声で、選挙戦に入った。
民主党現職、峰崎直樹候補(59)の道8区合同選挙対策本部は午前8時15分から、函館市新川町の選挙事務所前で出陣式。支持者約150人を前に、選対本部長の金田誠一衆院議員は「年金選挙がスタートした。われわれが力を持たなければ、本当の年金制度はつくれない」と、政権交代に向け気勢を上げた。
道南地区後援会の児玉幸子会長のあいさつに続き、選対委員長の渡部正一郎・連合北海道渡島地域協議会会長が乾杯の音頭。「頑張ろう」の発声で必勝を誓った。
提供 - 函館新聞社
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