あすから競輪「ふるさとダービー函館」

update 2004/6/25 10:44

 競輪のスター選手が集まる「ふるさとダービー函館」(全日本トライアルG2)は26日から29日まで、市営函館競輪場で開かれる。同場では2001年6月以来4回目の開催だが、02年に改装された新施設では初の開催。リニューアルされた会場でのビッグレースでは多彩なイベントも用意され、関係者は新しいファン獲得につなげようと準備を進めている。

 出場するS級選手99人の中で、2人の王者の名前が光る。1999年に史上3人目となるグランドスラムを達成、今年5月の平塚記念で通産600勝をマークした神山雄一郎(栃木)。93年にふるさとダービー函館を制してから王者の名前を不動にしている。

 もう1人の注目選手は山田裕仁(岐阜)。02、03年とKEIRINグランプリを連覇している。今年に入り不調が続き心配されたが、函館で本格的な巻き返しに期待がかかる。両雄のレースを中心に期間中は競輪のだいご味、楽しさを堪能させてくれるに違いない。

 前回までの開催ではバックスタンドがありファンは分散したが、新スタンドはメインスタンドのみでファンが集中する。市競輪事業部では4日間の入場者数を1万3520人と見込んでおり、細心の注意を払い、ファンの安全確保に努める。

 また、常設の記者席数は150席で、全国から集まる約300人の報道陣をカバーするため仮設記者席を用意。すでに通信機器、モニター画面などが並び、函館の熱い戦いを全国に発信できる体制を整えた。

 親子連れや、若いファンが楽しめるようイベントも盛りだくさん。同レースでは初めてとなるバンク内のイベントも多彩、オリンピック正式種目のスプリント観戦は毎日行われる。

 このほか、イベント広場では海鮮焼きコーナーをはじめ、屋台や縁日を思わせるコーナーが充実。公園広場では27日、「機捜戦隊デガレンジャーショー」が行われる。コミュニティーロビーでは29日、「斉藤京子ものまねショー」もあり、優勝者が決まるまで競輪場の各所で盛り上がりを見せる。最終レース終了後の退場時には函館市の写真がデザインされたものなど、競輪オリジナルウーロン茶1缶をプレゼントする。

 駐車場には限りがあるため、午前9時半開場に合わせて、函館駅前、昭和営業所前、日吉営業所前から無料バスも運行する。函館駅前からの始発は同9時15分、昭和営業所前からは同9時、日吉営業所前は同9時10分となっている。

提供 - 函館新聞社



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