朝市駐車場で防犯カメラ設置 プライバシーにも配慮
update 2004/6/23 10:07
多発する車上狙いやひったくりなど、街頭犯罪を未然に防ごうと、函館朝市協同組合連合会(小山和男理事長)は、JR函館駅西口正面の朝市東駐車場(函館市若松町13)へ防犯カメラと照明の取り付けを進めている。近くの娯楽施設など、すでに設置されている場所も多く、「安全を管理」する流れは今後も進みそうだ。同会は「駅周辺は多くの観光客らでにぎわう。プライバシー保護をわきまえ、道南の陸の玄関として、だれもが安心して楽しめる環境づくりに努めたい」と話している。
函館西署によると、同駅周辺で起きた車上狙いの件数は、2002年が18件、03年が24件。ことしは巡回パトロールの強化などにより、5月末現在で3件の発生にとどまっているが、予断を許さない状況が続いている。
同駐車場は同会が管理しており、約1485平方メートルの敷地に約60台の駐車スペースがある。同駅改築に合わせ02年10月から、24時間営業にしており、1日の利用台数は平均約400台。
朝市を含む駅周辺で街頭犯罪が増えている情勢を受け、理事会で対応策を約1年間、協議。観光シーズン本番に向け、カメラ4台と照明機材2基を設置することにし、今月から約50万円の費用で取り付けを始めた。
カメラは出入り口と場内全体が映るよう設置。また、従来からある照明機材1基に、新たに1基を追加した。場内を明るく照らすことで、犯罪が起きにくい環境づくりを図るのが狙いだ。同会は「あくまで、防犯用に取り付けた。本来ならば、こういった機器が必要ない社会が望ましいのだが…」と語る。
防犯カメラが犯罪の抑止や解決に効果を上げているケースもある一方で、個人のプライバシーに配慮し、導入に慎重な意見も少なくない。同会は「貴重品を持ち歩くなど、まずは自己防衛をしっかりしてもらいたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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