長万部・黒松内町法定合併協設置 06年3月合併目指す

update 2004/6/22 10:18

 【長万部】渡島管内長万部町と後志管内黒松内町が21日、長万部町の福祉センターで、法定合併協議会設置の調印式を行い、両町長が協議書を取り交わした。支庁をまたぐ法定協設置は、渡島管内八雲町、檜山管内熊石町、同管内今金町の3町に次ぎ、道内2例目。法定協の名称は「長万部町・黒松内町合併協議会」。会長に谷口徹・黒松内町長、副会長に加藤大明・長万部町長が就任した。2006年3月までの合併を目指し、本格的な論議がスタートする。

 調印式には、両町長のほか、両町の議会議長や助役ら約20人が出席。渡島、後志両支庁長らが来賓として席に着いた。

 調印後、加藤町長は支庁をまたぐ合併について、「両町は昔から付き合いがある。互いに譲り合いながら、協議を進めたい」と、法定協への意気込みを述べた。谷口町長は「合併で住民サービスが低下しないよう、新しい町づくりに挑んでいきたい」と話した。

 前田晃・渡島支庁長は「黒松内はブナの北限の町。長万部はアヤメの町。それぞれの特色を生かした新町の将来像を議論してもらいたい」、片平美智子・後志支庁長は「両町の合併は支庁区域を越えるが、両支庁は連携を密にして、積極的に支援したい」と、それぞれ祝辞を述べた。

 同協議会は、両町の町長、町議会議長、学識経験者ら20人の委員で構成する。事務局は黒松内役場に置き、10の専門部会のほか、必要に応じて小委員会を設ける。

 初会合は28日に黒松内町で開催予定。(1)合併方式は新設(対等)合併(2)合併の期日は06年3月31以前(3)新町の名称は「長万部町」(4)新町の事務所(本庁舎)の位置は黒松内町(5)新町の所属支庁は8月末までに決める―など5つの合併協定項目を提案する。

提供 - 函館新聞社



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