野外劇、全国的に認知される
update 2004/6/21 10:32
函館野外劇を新たな観光スポットとしてとらえ、旅行雑誌や旅行ガイドなどで紹介する大手旅行会社や出版社が増えている。昨年のリニューアルが契機となり、認知は全国的な広まりを見せているが、一方で、入場券の売り上げ増や広告の協賛などに結び付いていないのが現状。発信地での盛り上がりが課題となっている。
プロの演出家らの手でリニューアルされた野外劇を、出版社や旅行会社が注目。今年に入り、函館野外劇を運営する市民創作「函館野外劇」の会に資料請求や取材依頼が相次いでいる。
同会の輪島幸雄理事長代行は「これまでは、こちらから掲載をお願いすることが多かった。リニューアルが一定の評価を得たものと受け止めている」と話す。
全日本空輸(ANA)の機内誌「翼の王国」には3年連続で紹介されたほか、北海道観光連盟や北海道市町村振興協会が発行する観光ガイドブックなどでも、スペースを広く設けて掲載。
るるぶ社発行の「アイじゃぱん3月号」やリクルート社の「じゃらん7月号」でも紹介され、クラブツーリズム社の「旅の友7月号」では、函館の紹介以外に別枠で野外劇をピックアップした。MOKU出版の月刊誌「MOKU」では、リニューアルした野外劇のテーマ曲を作曲した新井満さんを特集し、同劇にも触れている。
例年に比べ、メディアへの露出度は多く、NHKの大河ドラマ「新選組!」の放送なども追い風になって、クローズアップされている。
ただ、入場券の売り上げ増や協賛広告、会員の入会の伸びは「前年と同ペース。昨年を上回る状況ではない」(同会)と反応は今ひとつ。輪島理事長代行は「野外劇は函館の新たな観光資源として期待できるイベント。そのためには地元からの盛り上がりが不可欠」と力を込める。
今年の函館野外劇は7月9日に開幕。史跡五稜郭を舞台に8月7日まで全10回の公演を行う。
提供 - 函館新聞社
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