労働者の定期健診で54%に異常
update 2004/6/21 10:31
2003年の定期健康診断で、何らかの異常が見つかった道南の労働者の割合(有所見率)が過去最高の54・1%に上っていたことが、函館労働基準監督署の調べで分かった。全道平均より5・2ポイント高いうえ、増加傾向に歯止めがかからないまま。同労基署は、労働者の高齢化や長時間労働による疲労の蓄積などが原因とみている。
調査は1998年から実施しており、50人以上の事業所289カ所、3万1503人に行った。それによると、検査項目別では、生活習慣病関連の数値異常が上位を独占。血中脂質が前年比2・0ポイント上昇の37・1%と最も多く、肝機能が同0・6ポイント上昇の20・6%、血圧が同1・6ポイント上昇の15・9%―などと続いた。
業種別でみると、建設業が同3・3ポイント上昇の64・0%、清掃業が同6・8ポイント上昇の63・0%、運輸交通が同3・5ポイント上昇の60・6%―の順に多かった。
同労基署は「事業者が医師の意見を聞きながら、労働時間の短縮や施設・設備の改善など、適切な措置を行う必要がある」と話している。
提供 - 函館新聞社
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