参院選公示まで1週間 政党、労組など組織固め
update 2004/6/18 10:25
【札幌】24日公示、7月11日投票の参院選は17日、公示まで1週間を切った。道選挙区(改選数2)は7人が出馬を予定する乱立模様。通常国会が16日に閉会し、事実上の選挙戦に突入した。現職陣営などは組織票固めに力を入れ、新人陣営は無党派層の取り込みなどに懸命。ただ、年金問題で選挙ムードは盛り上がりに欠け、投票率の行方も選挙結果に微妙な影響を与えそうだ。(参院選取材班)
道選挙区に立候補を予定しているのは、現職が自民党の中川義雄氏(66)=当選1回=、民主党の峰崎直樹氏(59)=同2回=の2人。新人が旧自由党系で民主党の西川将人氏(35)=元会社員=、共産党の岡千陽(ちはる)氏(40)=元札幌市議=、社民党の山内恵子氏(64)=前衆院議員=、無所属の鈴木宗男氏(56)=前衆院議員=、維新政党・新風の千代信人氏(39)=会社役員=の7人。
中川氏と峰崎氏の現職陣営では全道を網羅した政党支部や支援団体をバックに運動を展開。
中川陣営は「比例区候補予定者と連動し、運動も軌道に乗ってきた。地方組織との運動ともかみ合ってきた」。20日に函館で総決起大会を開く予定で、得票目標を80万票台半ばに据えている。
峰崎陣営は「やるべきことを示した。これから本格的な運動に入る」と、組織固めに力点を置く。公示後の7月6日に函館入りし、街頭演説会を開催。得票は120万票を目指している。
一方、新人では西川陣営が党組織に加え、若さなどをセールスポイントに、札幌、函館、旭川など都市部で無党派層の支持集めに奔走。鈴木陣営は刑事被告人としての出馬に批判もあるが「厳しい道経済には鈴木氏の政治手腕が必要」と後援会との会合を本格化させ、19、20日に道南を回る。
岡陣営と山内陣営は自民、民主の2大政党に対する批判を強め、護憲や平和を争点に掲げるなど独自色をアピール。ともに公示後、あらためて道南を遊説する。千代氏も支持拡大に努めている。
注目は道内で30万票とされる公明党支持層の動向。同党道本部は中川氏を推薦する方針を固め、同党函館総支部も「与党の枠組みで応援する」としている。
各陣営にとって投票率が読めないのも悩み。「年金問題などで有権者の選挙ムードは盛り上がりに欠けている」「投票日まで当選ラインの分析ができない」などと受け止め、有権者の動向がどう推移するか注視している。
提供 - 函館新聞社
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