躍魂いさり火凱旋/喜びと意欲新た

update 2004/6/18 10:25

 先ごろ札幌で行われた第13回YOSAKOIソーラン祭り(同組織委主催)で、4位に当たる北海道知事賞を獲得した「函館 躍魂 いさり火」(駒野純子代表)のメンバーが函館に凱旋(がいせん)。「大和魂―いさり火の祭り―」をテーマに躍動感あふれる踊りで、2001年の6位を上回る2度目の入賞を果たした。メンバーは「思いが現実になった。来年以降もファイナルコンテストのステージに立ちたい」と喜びと意欲を新たにしている。

 チーム発足は95年10月。YOSAKOIには、翌96年から9年連続で出場している。ことしは10―50代まで総勢85人の踊り子たちが本大会に臨んだ。「普通の人が普通にヨサコイ楽しんでいるチーム。でも負けず嫌いな人が多いですね。だからここぞという時の力はすごい」と駒野代表。

 結成当時から「上位を目指し、観客に感動を」をモットーに活動、01年には、宿願のファイナルコンテストに進み、6位入賞を果たした。その反響で一時、メンバーが100人を超えるなど注目されるチームに成長した。

 だが、「もう一度ファイナルステージに」という気持ちとは裏腹に、翌年から2年連続で賞を逃し、無念の思いを募らせてきた。駒野代表は「チームとしての方向性を見失っていた」と苦悩の2年間を振り返る。そして、ことしは「なぜ踊るのか。結成当時の気持ちに」と原点に立ち返り、挑んだ。

 曲に挿入している掛け声はメンバーの声。衣装の一部のインナーや鉢巻きを自前で作るなどの労も惜しまず取り組んだ。

 本番では「己のすべてを踊りに託す」を合言葉に、「踊る集団」に変ぼう。着物をアレンジした衣装に身を包み、古き良き日本の心と、あでやかな祭りの世界を表現、観衆の心をとらえた。

 「気持ちを結集し、思いを実現させた時の喜びを体感できた」と駒野代表は振り返る。そして、「チームを支えてくれた人たちに感謝しています。気持ちを律して、新たな気持ちで取り組みたい」―。あこがれの舞台を再び目指す決意だ。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです