恵山3セク、函館市に引き継がれず/市議会で井上市長見通し

update 2004/6/18 10:20

 自己破産した風力発電事業を行う恵山町の第3セクター「恵山クリーンエネルギー開発」の債権問題について、函館市の井上博司市長は17日の定例市議会一般質問で、「市に負担がかからない方向で進んでいる」と述べ、債務圧縮により函館市に負債が引き継がれない見通しを示した。

 熊坂成剛氏(民主・市民ネット)の質問に答えた。

 同社の負債総額は約4億8000万円で、恵山町が全額債務保証している。同町は誤った風速計測データを無償提供した風車輸入業者に債務の肩代わりを求めるなど、関係機関との交渉を進めている。

 井上市長は12月に恵山町との合併を控え、「施設は無償で恵山町に提供され、その形で函館市に移管されるはず」との認識を示し、「財産として引き継ぐので、恵山町とよく詰めたい」と説明。

 恵山町が風車の無償譲渡を前提に経営を引き継いだ場合、単年度黒字が見込まれることから、函館市に財政負担がないことを強調した。

 債務圧縮の交渉状況について、工藤町長は函館新聞の取材に対し、「交渉中でコメントする段階ではない」と話している。

提供 - 函館新聞社



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