ADK3月期決算 売上高過去最低 奥尻線撤退方針加速へ

update 2004/6/15 10:08

 函館―奥尻線を運航するエアー北海道(ADK、本社・函館市高松町、横山靖社長)は14日、2004年3月期決算を発表した。売上高は前年同期比28・9%減の1億9400万円と過去最低。経常損益は同6・7%減で1億1100万円の赤字を計上した。当期(最終)損失は同2倍の8000万円と過去最大で、累積赤字は3億4300万円まで膨らんだ。

 売り上げの減少は、03年3月末で、利尻―稚内、礼文―稚内の2路線を廃止し、函館―奥尻線のみとなったため。同路線の需要減少も歯止めがかからず、利用客は同2・0%減の1万6063人で前年割れ。国などの離島航空路維持の助成金が7900万円から4000万円に減額されたのも響いた。

 同社は、全日本空輸(ANA)グループのエアーニッポン(ANK)が80%、道が20%出資し、1994年に発足したが厳しい経営環境に置かれている。ANKは赤字解消の算段がつかず、ADK清算を視野に入れ、06年3月をめどに同路線撤退を検討。道が5月までに、第3セクターの北海道エアシステム(HAC)に引き継がせる方向で、調整に入っており、ADKの当期決算は、両者の動きを加速化するとみられる。

提供 - 函館新聞社



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