上ノ国 大崎小で最後の運動会 地域を挙げて思い出刻む
update 2004/6/15 10:08
【上ノ国】来春の統廃合が決まり、閉校になる上ノ国町立大崎小(森松治校長)で13日、地域を挙げて最後の「大運動会」が開かれた。色とりどりの大漁旗がはためく小さなグラウンドで、全校児童8人と保護者、地域住民約50人が玉入れやリレーなどの競技を繰り広げ、思い出を深く胸に刻んだ。
1世紀に及ぶ同小の歴史の中で、最後となる運動会のテーマは「風になれ!光になれ!みんな輝け大崎大運動会」。8人の児童は、徒競走や玉入れ、親子綱引きなどの競技に加え、一輪車乗りや太鼓演奏、エイサー踊りなどを次々と披露。児童会長の川島脩祐哉君(6年)は大忙しの様子で「学校が無くなるのはとても残念。中学校に進んでも大崎小の運動会には参加したかった」と話していた。
8人による鼓笛隊は、長年にわたり住民に親しまれてきた校歌を演奏。全員の息がぴったりと合ったメロディーに、会場からは惜しみない拍手が送られた。会場を見守るPTA会長の小林聡美さんは「子どもが増える見込みがなく閉校は仕方ないが、これまで積み重ねてきたものが一瞬にして消えてしまうのは寂しい」と、胸中を話した。
閉会式で児童会副会長の若狭夏帆さん(5年)は「温かい応援をありがとうございます。大漁旗の下で頑張り抜いた日を決して忘れません」とあいさつ。大崎町内会長の久末正さんは「何十年ぶりの良い天気に恵まれた。鼓笛隊の演奏で胸が熱くなった。元気な頑張る姿をありがとう」と、思いを語った。
同小は児童減少が続いているほか、旧米軍施設を改修した校舎の老朽化が進んでいるため、来年3月末で閉校し、4月からは町内の上ノ国小に統合される。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。