市ファミリーサポートセンター、利用好調 昨年度5000件突破

update 2004/6/15 10:07

 函館市社会福祉協議会(山鼻節郎会長)が運営する市ファミリー・サポート・センター(事務局・若松町33)の利用が年々、伸びている。昨年度は事業開始後初めて、件数が5000件を突破。共働き世帯や核家族の増加など、今後も利用が増える要素は多く、本年度も過去最多となる勢いだ。

 園児・児童を抱える保護者(依頼会員)が、仕事や急用などの際、30分300円の料金を基本に、同センターが一時的に子どもを預かる取り組み。託児サービスは提供会員と呼ばれる女性らが担当するほか、利用者であり、託児も引き受ける両方会員もいる。

 もともとは市内の母親らのサークルが始めた試みで、市がこれを土台に1999年、同協議会に委託して始めた。

 利用件数は初年度(99年10―2000年3月)こそ355件だったが、翌年度から2494件、4500件、4584件と伸び続け、昨年度は5030件になった。

 一方、会員登録も同様に増え、当初は3種類の会員合わせて100人程度だったが、8日現在では依頼会員802人、提供会員143人、両方会員82人の計1027人に上っている。

 利用が増え続ける状況について、同センターは「共働きが当たり前となり、いわゆるシングルマザーも増加した。核家族化も進み、親が近くに居ないなど、託児のニーズが高まっている」と分析している。

 一方、利用形態も、就業中の世話を任せるケースから、映画やコンサートなど、リフレッシュするために活用している会員もおり、多様化が進んでいる。最近は男性の利用も増え始めたほか、転勤などで知人がおらず、提供会員が母親の良い話し相手となっているケースもあるという。

 同センターは「ある依頼会員からは『近くに頼れる人がいないので、何かあったときのために安心』という声も。登録は無料なので、まずは気軽に相談してほしい」と話している。

 会員登録、問い合わせは同センターTEL23・3920。

提供 - 函館新聞社



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