八雲、熊石法定合併協、今金町離脱へ

update 2004/6/12 10:20

　【今金】桧山管内今金町の外崎秀人町長は１１日、渡島管内八雲町、檜山管内熊石町と設置している法定合併協議会（会長・山内尊洲八雲町長）から離脱する考えを表明し、八雲、熊石両町に意向を伝えた。

　今金町によると、外崎町長は同日午前、全町職員を集め「合併を見送り、自立の道を歩む」と述べ、その後の町議会議員協議会でも同様の説明をした。町長は考えを伝えるだけで、職員、町議から反論などはなかったという。

　外崎町長は同日午後、八雲町役場を訪ね、山内町長らに離脱の意思を伝えた。八雲町によると、外崎町長は「産業構造が大きく違う町との合併で、財政的にメリットがあまりない」と理由を述べた。その後、同町長は熊石町役場を訪ね、離脱の考えを明かした。

　今金町は、今年５月設置の法定協に参加。合併するかどうかの方針を、法定協で決まる新町建設計画の概要を見て判断するとしていた。

　一方、熊石、八雲両町は、合併への道筋を立てるため、今金町にできるだけ早く明確な方針を示すよう要求。同計画がまとまる前に、態度を決めるよう求められた今金町は、６月中に結論を出す考えを示していた。

　新町の将来ビジョンとなる同計画は、今月７日の第３回法定協でも策定方針が示されただけで、詳細は今後、３町長らが集まり、小委員会を立ち上げ、詰めていくこととなっていた。

提供 - 函館新聞社

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