市議会、議会改革協議を一時凍結 4町村議員に配慮
update 2004/6/10 10:12
函館市議会は9日の議会運営委員会(高橋亨委員長)で、議会の日曜・夜間開催や質問の「一問一答制」の導入などを柱とした議会改革の協議を一時凍結することを決めた。12月に戸井町、恵山町、椴法華村、南茅部町との合併を控え、市議会の運営に不慣れな4町村議員50人が加わることが理由。協議再開は町村議員の在任特例が切れる2007年春の市議選以降になる見通しだ。ただ、スケジュールを策定し、協議を積み上げてきただけに、半年先を見据えた“棚上げ”は賛否が大きく分かれそうだ。
市議会は「4町村議員が会派制など市議会の運営に慣れてもらうことが必要」と判断。議会改革よりも、4町村議員のスムーズな移行を優先した。
高橋委員長は「議会改革に関する方策に提示してきた事項はいったん休むが、見直すべきものは協議していきたい」と強調し、再開時期について「議員数が落ち着く次期市議選後がいいと思うが、慣れるのが早ければ変わる」と話している。
協議スケジュールで6月の定例会をめどに協議する予定だった事項は▽02年9月に実施し好評だったナイター議会の毎議会1回の開催▽姉妹都市の公的訪問に限られている政務調査費や議員行政視察旅費を使った海外視察の容認▽正副議長の決定を第1、第2会派から選出する慣例を改め、投票制度を導入する―など7点。
また、引き続き協議する事項として▽複数の答弁者に対して一括して質問する現行のスタイルを見直し、一人ずつに受け答えする「一問一答制」の採用▽委員会室でのパソコンの持ち込み許可―など4点が盛り込まれていた。
これらは6月定例会前後に一定の方向性が見えるはずだったが、当面、先送りされることになった。
提供 - 函館新聞社
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