ツチクジラ最後の8頭目水揚げ 漁期過去最短の14日間で終了

update 2004/6/8 10:03

 5月25日から始まった本年度の道南ツチクジラ漁は7日、割り当ての8頭目を水揚げし、終了した。本年度は初めて初日に捕獲され、期間も14日間と最短。餌となるイカの回遊時期に合わせ、例年より操業時期を遅らせたことが功を奏したとみる声もある。関係者は「毎年の漁の積み重ねで生態を知ることが、要領の良い捕鯨につながっているのでは」と話している。

 道南の日本海ツチクジラ漁は、奥尻島―松前小島周辺を漁場に、1999年から始まった。クジラの生態調査も兼ね、毎年度5―6月にかけて割り当ての8頭を捕獲。肉は市内の鮮魚店にも並ぶ。

 漁期は、初年度は5月10―24日の15日間。初めてのため2隻で漁場探しから始め、2日目に1頭目を捕獲した。2000年もほぼ同時期の5月8日に開始し、2日目に1頭目を捕獲。しかし01年、02年は、ほぼ同時期の9日、10日の開始にもかかわらず、1頭目はそれぞれ7日目、16日目と大幅に遅れ、漁期も19日間、21日間だった。

 ツチクジラの生態については未解明の部分が多いが、5月下旬に確認され始めている点に着目し、昨年度は10日遅らせた5月20日から開始。1頭目は8日目だったため、本年度はさらに5日遅らせていた。

 密度の濃い短期漁は、出張してくる漁船や各関係者の経費節約にもつながる。今回の当番業者の日本近海は「2、3割は節約になった」と話している。

提供 - 函館新聞社



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