暁恵さん再デビュー「いずれは道南の歌を歌いたい」

update 2004/6/8 10:03

 函館出身の演歌歌手・田村恵さん(29)がこのほど、暁(あかつき)恵の名で再デビューした。心機一転、再スタートとなる新曲は、師匠の中山大三郎さんが作詞・作曲を手掛けた「悲しき豆満江(とうまんこう)」(シングル)。中国と北朝鮮の国境に引き裂かれた母子の悲しい愛を歌った。デビュー曲「ペルーの花嫁」(シングル)以来、海外の地名が入った曲が続いており、暁さんは「いずれは古里・道南をテーマにした作品に挑戦したい」と張り切っている。

 暁さんは上ノ国町生まれの函館育ち。函館大妻高校在学中にスカウトされ、卒業後に上京。1998年に本名のまま、「ペルーの花嫁」でデビューを果たし、続いて「私たちアジア人〜青島(チンタオ)日記」(シングル)をリリースした。

 今回は新曲に合わせ、芸名を改めた。曲のテーマは母の愛。「脱北」し中国に渡った母と、北朝鮮に残された子。国境を流れる豆満川に隔てられながらも、子供への愛情を募らせていく母親の心情を歌い上げた。

 大妻高の外山茂樹校長は「改名が新たなステップになれば。後輩に夢と希望を与え続けられるよう、一層の活躍を期待したい」とエールを送る。

 暁さんは「やはり、古里があるから頑張ることができる。いずれは恩返しの意味も込め、道南にちなんだ歌を歌いたい」と夢を語っていた。

提供 - 函館新聞社



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