渡辺春野さん89歳で初個展 繊細なちぎり絵並ぶ

update 2004/6/8 10:03

 函館市湯川町に住む渡辺春野さん(89)が、和紙ちぎり絵の作品展をBAYはこだて内のカフェ&ダイニングkanemori(同市豊川町11)で開いている。89歳にして初めての個展。会場には、この13年間で取り組んだ作品をずらりと並べ、年齢を感じさせない繊細な作品が来場者の関心を集めている。

 ちぎり絵との出合いは13年前。市内にできた教室で習い始め、月1回休むことなく通い続けてきた。もともとの手先の器用さに加え、丁寧な作業ぶりなどから、指導者にという誘いもあったが、「趣味でゆっくり続けたい」とマイペースを貫き、自宅でも多くの時間を制作に費やしている。

 今回の作品展は、教室主宰者である釣谷テルさんの勧めがきっかけ。「おこがましいから最初はお断りした」という渡辺さんも、長男の兼一さん(金森商船社長)ら4人の子供の後押しもあり、「最初で最後に」と決意した。

 教材を利用し、手本を見ながら取り組んだ作品。手すき和紙をちぎったり、はいだりしながら、丁寧に紙を張り合わせ、絵画のように仕上げる。20号の大作や愛犬をイメージした「グラちゃん」など、40点を14日まで展示している。

 「ちぎり絵の魅力は、出来上がった時の喜び。(自分は)いつまでたっても1年生。手が動くまでずっとやりたい」。渡辺さんは、自身が手掛けた作品を感慨深げに見つめている。

提供 - 函館新聞社



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