巡視船「かりば」関係者に公開、体験航海・江差海保署

update 2004/6/7 10:03

 【江差】江差海上保安署(久門洋一署長)は5日、4月に同署に配属された高速巡視船「かりば」(新郷親樹船長、195トン)を江差町内の行政関係者らに公開し、体験航海を行った。

 体験航海には濱谷一治江差町長、丸田寿範江差警察署長ら約30人が参加した。同船は強力なウオータージェット推進で35ノット(時速約65キロ)の高速が出る。江差沖で約30ノットの最高速力を披露した。猛烈な水しぶきを上げながら海上を力強く進む様子に、乗船者からは「すごいスピードだね」「体感では100キロくらい出ているように感じた」と驚きの声が上がった。

 同日は、1管本部函館航空基地のヘリコプターが、「かりば」と連携した救助訓練展示を行った。高速航行する同船にヘリが並走。ヘリに搭乗した救難隊員2人が、ロープを使った見事なリペリング降下と揚収の様子を披露。隊員の機敏な動作に、船上からは盛んな拍手が贈られていた。

 「かりば」は同署9代目の巡視船艇として配備。同型船の配備は1管本部管内の日本海沿岸で初めて。全長46メートル、幅7・5メートルで、乗員は16人。夜間でも優れた能力を発揮する「赤外線捜索監視装置」のほか、荒れた海上でも遠隔操作で高い命中精度を誇る多銃身20ミリ機関砲を装備している。同日の公開は行政関係者などが対象で、7月3日の「第51回かもめ島まつり」に合わせて、一般対象の体験航海も予定している。

提供 - 函館新聞社



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