10日にドサンコキャラバン 函館から八雲まで“馬行脚”

update 2004/6/5 09:57

 「うまの道づくり」に情熱を注ぐホースマンたちのドサンコキャラバン隊が10日、函館から八雲へ向けて出発する。北海道うまの道ネットワーク協会(本部・札幌)の企画・主催で、函館どさんこファーム(函館市東山町)の池田茂代表(50)が隊長を務める。一般車両に差し支えがないよう幹線道路の裏道を通る、3日間約100キロの“馬行脚”。道内を馬で巡るというスケールの大きい夢の実現に向け、第一歩を踏み出す。

 同団体は、馬の休憩施設などを含めた「うまの道」の全道的なネットワーク化などを目的に活動している。今回はその先行調査としてドサンコ発祥の地とされる道南を舞台に実施。公道での馬による通行の程合いやコースの良しあしを確認し、ドサンコが歩く姿を見せることで北の馬の文化をあらためてPRする。

 一行はドサンコ5頭、馬を乗せる馬運車1台、馬ふん処理用車両1台、連絡用車両2台で、総勢は10人。各馬には池田さんのほか、副隊長として同団体の後藤良忠専務理事兼事務局長、東京の乗馬愛好家3人が乗ることになっている。

 初日は函館どさんこファームを午前10時ごろに出発。亀田中野から函館新道の側道に入り、七飯町大沼の銚子口駅まで向かう。2日目は森町の濁川を目指し、3日目に八雲へ。交通量の多い国道5号はなるべく避けて通り、裏道や側道などを利用する。一日の移動距離は30―35キロで、所要時間は6―7時間を予定している。

 今回のコースは池田さんが車で何度も下見をした上で、札幌から駆け付けた後藤専務理事の同意を得て決めた。「公道でのこれだけの長距離移動は初めて。確かにいろいろと不安はあるが、同様の企画を十数年思い描いてきただけに本当に楽しみ」と池田さん。

 「馬の道」づくりという壮大な目標から見ればまだまだ小さな一歩だが、池田さんは「将来、長万部、恵庭、千歳などに乗り換えができる“馬の駅”ができれば函館から馬で札幌まで行ける。それが可能となれば観光産業に大きく寄与できる」と今回のキャラバンでその一端を手繰り寄せようと意気込んでいる。

提供 - 函館新聞社



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