市、03年度観光客入り込み数2000年度以来の前年割れ

update 2004/6/4 10:10

 函館市は3日、2003年度の観光客入り込み状況(推計値)を発表した。入り込み総数は524万8000人で、前年度より約6万3000人(1・2%)減少し、2000年度以来の前年度割れとなった。上半期(4―9月)は前年度比0・2%増の361万人だったが、下半期(10―3月)が9月の十勝沖地震の影響などで同4・1%減の163万8000人に落ち込み、低迷した。

 交通機関別でも、フェリーが同4・1%減の23万7300人、航空機が同3・9%減の84万8100人、バスが同0・8%減の215万1600人、JR0・6%減の118万7100人と軒並み減少。唯一、乗用車だけが微増し、同0・8%増の82万3900人となった。

 市は、東北新幹線「はやて」の盛岡―八戸間開業1周年などプラス要素はあったものの、十勝沖地震や航空運賃の団体割引値上げ、国内ツアーの南方志向といったマイナス要素が上回ったと分析している。

 観光客の内訳は、道外からが351万9500人、道内からが172万8400人で、昨年度同様、道外組が全体の67%を占めた。宿泊客と日帰り客の割合は、日帰り客が同0・6ポイント増の37・8%となり、人数で約1万人増加した。

 月別では8月が最も多い76万4200人で前年同月比0・9%増、7月は64万9000人で同5・1%増と健闘した。最も落ち込んだのは4月の30万500人で、同8・7%減。

 近年の入り込み状況の推移は、1998年度の539万2000人をピークに、99年度530万7000人、2000年度488万5000人、01年度530万3000人、02年度531万1000人となっている。

 市商工観光室は本年度、東北でのキャンペーン活動や羽田空港でのPRに力を入れ、回復を図る方針。昨年、322便で過去最高を記録した函館空港発着のチャーター便が、5―9月だけで約300便を予定するなど好調となっていることにも期待を寄せている。

提供 - 函館新聞社



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