悲願達成へ大きな一歩 財源確保など課題も残る
update 2004/6/3 10:14
自民党がGOサイン―。北海道新幹線の新青森―新函館間の2005年度着工が内定した2日、早期建設を待ちわびていた道内の関係者から喜びの声が相次いだ。全国新幹線鉄道整備法の制定から34年。道南の悲願達成に向け、大きな一歩を踏み出した。
建設促進のけん引役を務める井上博司函館市長は「大きな喜びであり、関係国会議員の皆さまに心からお礼を申し上げたい」と感謝の言葉で関係者をねぎらった。高橋はるみ知事は「道民の悲願である北海道新幹線着工に向け、確実かつ大きな第一歩。悲願がもうすぐ現実のものになる」とのコメントを発表した。
北海道新幹線建設促進道南地方期成会会長の高野洋蔵・函館商工会議所会頭は「地域を挙げて運動を展開してきたが、非常にうれしい」、JR北海道の坂本真一会長は「道民念願の北海道新幹線着工の実現が大きく近づいた」とそれぞれ高く評価。
北海道新幹線最初の駅が開設される木古内町の大森伊佐緒町長は「駅前の再開発を含めマチづくりに弾みがつき、町への経済効果も期待できる」と胸を弾ませた。
とはいえ、政府・与党での合意、年末の政府予算案の確定など、重要な局面はこれからも続く。
関係者も再度、手綱を引き締める方針で、3、4の両日には、渡島管内の首長でつくる「渡島総合開発期成会」(会長・井上市長)が札幌、東京であらためて早期着工を要望する。井上市長は「引き続き地域の力を結集する」、高橋知事も「予算編成に決定通り盛り込まれるよう、気を引き締めて全力で取り組む」としており、最終決定に向け、官民一体となった活動に決意を新たにした。
提供 - 函館新聞社
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