間口調整は実施せず 桧山学区05年度高校入試で方針
update 2004/5/31 10:04
【江差】道教委は28日、桧山支庁で道立高校などの適正配置計画に関する地域別検討協議会を開き、2005年度の桧山学区(新年度から桧山第1―4学区を統合)の高校入試では、江差高など、学区内7高校の間口(入学定員)調整は行わない方針を示し、地元側も同意した。
本年度、全日制普通科単位制の新設校に移行した江差高は、入試で5間口の募集定員を設定したが、2次募集後も定員に満たず、1間口減の4間口で開校したため、来年度も4間口での募集となる。連携型の中高一貫教育を導入、上ノ国中からの入学者が増加した上ノ国高は、2間口を維持する。
道教委は、江差、上ノ国、厚沢部、乙部の4町で構成した旧桧山第1学区について、00年度に策定した「公立高等学校配置の見通し」で、05年―07年度には6―7間口程度への削減が必要としていたが、江差高が4間口となったほか、職業科の江差南高(06年度閉校)の募集停止に伴い、削減目標を既に達成したことから、ここ数年は大幅な間口調整は行われない見通しになった。
管内北部では、総合学科に転換した北桧山高3間口、熊石高2間口、大成高2間口、瀬棚商業高1間口、奥尻高1間口をそれぞれ維持する。
道教委のまとめによると、来年3月の桧山学区内の中卒者数は、今年に比べ23人減の482人となる見込み。同じく、桧山第1学区(江差、上ノ国、厚沢部、乙部)は3人減の260人。第2学区(熊石、大成)は15人減の43人。第3学区(北檜山、瀬棚、今金)は7人増の155人。第4学区(奥尻)は12人減の24人となる。管内では11年度以降、中卒者数は400人台を割り込む見通しという。
会議には、管内10町の町長、助役、教育長、中学校長、PTA会長らが出席した。会議では、学区内で高校進学者が、函館市など他学区に流出する「管外流出」の傾向に歯止めがかからないことから、道教委側から「地元進学の意味について十分なPRをお願いしたい」との要望があった。
道教委は、同協議会の結果をもとに、新年度の適正配置計画案を策定。道議会や各地域での協議経て、今秋にも本計画をまとめる方針だ。
提供 - 函館新聞社
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