江差ウインドパワー、推定販売高4億5000万円

update 2004/5/29 10:10

 【江差】風力発電事業を進めている江差町の第3セクター・江差ウインドパワー(社長・濱谷一治町長)は28日、町内のホテルニューえさしで定時株主総会を開いた。本年度の推定販売高を昨年度と同じ4億4900万円とする2004年度事業計画を決定した。

 本年度の推定発電量は毎時3万558メガワット、実際の発電出力を示す設備利用率は、昨年度と同じ16・6%を想定した。同社は、事業開始当初は設備利用率を23・5%、年間の推定販売高を6億3000万円と想定していたが、昨年度から実績を基に設備利用率と推定販売高を下方修正した。

 2004年3月期決算は、売上高が計画を約4700万円下回る4億139万2373円で、2760万5022円の経常損失を計上、4期連続の赤字決算となった。

 総会では、風力発電所の施工業者で、株主のJFE(本社・東京、旧NKK=日本鋼管)が、江差ウインドパワーに支払った、風車の性能保証金8億円について「保証金返還や利子支払いを明記すべき」と指摘した。

 両社間では、風車の機械的トラブルによる売電不能期間中に生じた、損害補償をめぐる問題が浮上。修理完了後も、計画していた売電収入を達成できない状態が続いている。このため、ウインドパワー側は保証金の返還に応じていない。

 濱谷社長は「JFEとは、弁護士を通じた補償交渉が継続中だ。交渉確定後に取り扱いを明確にしたい」と答えた。

提供 - 函館新聞社



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