南茅部にバリアフリーの森林散策路完成、車いすで試験走行

update 2004/5/29 10:09

 【南茅部】渡島支庁が進めているバリアフリーの森林散策路整備で、南茅部町豊崎の町有林「健康の森」にモデル木道「森林浴の路」が完成、28日に車いすを使った走行試験が行い、改善点を探った。同支庁は木道を設計する上でのマニュアルを作成し、バリアフリーの散策路を全道に広める計画だ。

 モデル木道は、渡島東部森づくりセンターが整備した。全長87メートルで、旋回用の踊り場や休憩用のデッキを除いた通路は全幅1メートル50センチ。こう配は最大11%。間伐したスギを利活用している。

 28日の走行試験では、障害者団体や福祉の専門家らで構成する「渡島森林空間バリアフリーゾーン協議会」のメンバーが車いすに乗り、木道の傾斜や幅、安全性などを確認した。出席者からは、傾斜が大きい個所にはデッキなどの設置間隔を縮める、入り口の段差が気になる―などの意見が出された。

 渡島支庁地区身体障害者福祉協会の沢出博理事(53)は、車いす利用者の立場から、「手すりが太く安定性がある。路面の木目が、進行方向に対して、横目で滑りにくい。ただ、通路の幅が、すれ違う際に、少し狭いのでは」と話していた。

 渡島支庁は近く、改善点などを集約した上で、木道の傾斜や幅、材質などの詳細をまとめた設計マニュアルを作成。周辺の森林の自然観察に木道を活用してもらうための利用形態マニュアルもまとめる。来年度には、道内の関係機関に配布するという。

 同支庁は、地域政策推進事業(支庁独自事業)として、2002年度から3カ年計画で、車いすの乗り入れ可能な森林散策用の木道モデルづくりに取り組んでいる。

提供 - 函館新聞社



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