旧ドック跡地 港湾整備に32億―33億円の見通し

update 2004/5/28 10:09

 函館市の里見滋港湾空港部長は27日の市議会建設常任委員会(能登谷公委員長)で、市が取得した旧函館ドック跡地(市内弁天町)の港湾整備にかかわる岸壁改修費、建物解体費の総額が32億―33億円程度になる見通しを明らかにした。ゴライアスクレーン2基については「ランドマーク」として、残す方向で調査する考えを示した。

 上谷俊夫委員(無所属)らの質問に答えた。

 岸壁改修費は約25億円で、このうち、1993年の北海道南西沖地震で大きな被害を受けた第6岸壁が約20億円。国、大学、道、市による世界最大規模の研究施設「国際水産・海洋総合研究センター」(仮称)を設ける「国際水産・海洋都市ゾーン」に面しており、早ければ2006年度の事業着手を計画している。

 建物解体費は6―7億円を見込み、取得した8棟のうち、3棟を撤去する。事業費の30―40%を国費、残りを埠頭(ふとう)債で賄う考えで、合併特例債の活用についても調査する方針を示した。

  保存を検討しているゴライアスクレーンは高さ70メートル、幅110メートル、重さ20トンで、1975年製造。改修費は未定だが、老朽化が著しいため、相当な経費がかかるという。倒壊の危険性もあることから、専門家による調査を早急に行うとしている。

提供 - 函館新聞社



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