4月の有効求人倍率0・42倍

update 2004/5/27 10:10

 函館公共職業安定所が26日発表した4月の道南雇用情勢によると、求職者1人に対する求人数を示す有効求人倍率は、前年同月横ばいの0・42倍となった。2カ月ぶりに全道平均に並んだが、全国水準(3月)の0・80倍には程遠く、同職安は「厳しい雇用環境が続いている」とみている。

 月間有効求職者数は1万1973人と前年に比べ3・2%減少し、月間有効求人も5008人と前年同月比3・3%減となった。新規求職者数は3824人と同3・3%減で、新規求人数が2093人と同0・6%減。先行指数となる新規求人倍率は同0・02ポイント増の0・55倍と、2カ月ぶりに前年を上回った。

 新規求人を産業別でみると、製造業が同28・9%増と二けた台の伸び。水産物加工などの食品が同81・2%増と好調で他をけん引した。サービス業も医療・介護関連の下支えで同9・1%増だった。低調だったのは、建設業や卸売・小売業・飲食店で、それぞれ同26・7%減、同19・1%減と前年割れ。特に飲食店は同23・0%減と前年を大きく下回った。

 新規求人に占める常用パート求人の割合は33・2%で、同1・2ポイント上昇。求職前の状況では離職者が減っており、事業主都合が同5・4%減、自己都合が同6・1%減となった。

提供 - 函館新聞社



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