参院選公示まで1カ月 有力候補乱立で混戦模様

update 2004/5/26 10:08

 7月11日投票が予想される参院選は25日、公示日となる6月24日まで1カ月を切った。道選挙区(改選数2)はこれまでに7人が出馬を表明し、有力候補が乱立する混戦模様。各陣営とも函館入りを重ねるなど、道南でも組織の引き締めや支持拡大に躍気になっている。票の読みにくい混沌(こんとん)とした情勢のまま、前哨戦後半に突入する。

 道選挙区に立候補を表明しているのは、自民党現職の中川義雄氏(66)=当選1回=、民主党現職の峰崎直樹氏(59)=同2回=、民主党新人の西川将人氏(35)=元会社員=、共産党新人の岡千陽(ちはる)氏(40)=前札幌市議=、社民党新人の山内恵子氏(64)=前衆院議員=、維新政党・新風新人の千代(せんだい)信人氏(39)=会社役員=、無所属新人の鈴木宗男氏(56)=前衆院議員=の7人。

 中川氏は自民党の組織力を活用した選挙戦を展開する。道南10町で後援会を立ち上げ、29日には自民党道第8区支部(佐藤健治支部長)事務所内に道南の選対本部を設置。6月上旬には函館入りし、総決起大会を開き、追い込みをかける。

 建設業界の一部が鈴木氏支援に回ったことで「彼らは“踏み絵”を踏んだ」(同支部関係者)と、徹底抗戦の構えもみせている。

 3選を目指す峰崎氏は最大の支援団体、連合北海道の支持固めを急いでいる。5月に2回道南入り。連合渡島地域協議会傘下の労組など組織の引き締めを図った。末端の組合員までの浸透を着々と進めている。

 23日には党道南総支部主催の市民対話集会に出席するなど、幅広い支持拡大も狙う。6月9日にも来函し、函館市内で企業回りなどを予定している。

 旧自由党系の西川氏は22日に出馬表明後、初めて道南入り。党北海道の鉢呂吉雄代表とともに、函館市内と町村部で街頭演説を中心に遊説活動を展開した。

 連合北海道の支援がもらえないため、23日に党道南総支部が選対委員会を設置。態勢づくりは緒に就いたばかりで、旧自由党支持層や、女性、若者をターゲットに支持を訴える考えだ。

 岡氏は5月いっぱい道内主要都市での演説に力を入れ、30日の函館で終了する。公示前までの6月の予定は未定で、他陣営の動向を見つつ判断する。公示後は札幌や旭川をはじめ、道内をくまなく回り、函館には7月7日に再び訪れる。

 山内氏は6月8日に函館入りし、10日まで函館の市街地を中心に檜山管内の江差、北檜山両町で街頭演説を行う。同党道南支部連合は「函館は人口の点からも重要都市」(道下誠幹事長)と位置付けるが、公示前の道南遊説はこの1回が最後になる。

 千代氏は6月上旬と公示後に1回ずつ、道南入りを予定。同党道南支部の山田誠二支部長は「候補者の人柄を前面に押し出したい」としている。

 出馬表明の遅れた鈴木氏は24日に道南の後援会を正式に立ち上げ、臨戦態勢に入った。近く函館市内に、選挙事務所も構える。

 党派の垣根を越え、支持を求める一方、保守層の囲い込みにも躍起。自民党衆院議員不在のすきをつき、函館での本格的な拠点づくりを進めている。今後道南入りするのは6月3日で、4日には町村部を回る。

提供 - 函館新聞社



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