ツチクジラ漁解禁初日 松前小島沖で捕獲
update 2004/5/26 10:07
道南の日本海側で25日に解禁となったツチクジラが同日午後7時ごろ、函館市豊川町の豊川ふ頭に水揚げされた。関係者や一般市民などが待ち受けるなか、宮城県所属の第28大勝丸(47・31トン)が入港。水揚げされたクジラは市内港町の兼八水産に運ばれ、即時に解体された。操業開始当日の水揚げは1999年のツチクジラ漁開始以来初めて。
水揚げしたツチクジラは中型で、体長9・87メートル、重さ8・5トンのメス。25日午後1時ごろ、松前小島沖の北34キロの地点で同船が発見、約30分間の追跡の末に捕獲した。
同船の左側面にロープなどで固定し、同ふ頭に搬入。接岸後、腹に回した2本のベルトをクレーンでつり上げ、トレーラーの荷台に載せた。
解体場に到着した後、体長などを計測。約1・3メートルの木柄の先に、刃渡り40センチの刃物が付いた「解剖包丁」と呼ばれる道具を使い、尾やヒレ、表皮の順に手際良く切り離した。解体作業ではメリメリメリッという、表皮の下に厚く付いた脂肪層をはがす音が作業所に響きわたり、はがされた部分からは湯気が上がっていた。肉は、27日には市場で取引され、鮮魚店などに並ぶ。
漁は6月末まで、規定の8頭を捕獲するまで続く。昨年の実績は、8頭・計71・6トンだった。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。