ホタテ貝出荷を自主規制、基準上回る貝毒 噴火湾、渡島管内は9漁協

update 2004/5/25 13:36

 内浦湾(噴火湾)で取れたホタテ貝から、国の基準を上回る貝毒が検出され、同湾周辺の漁協は4月から順次、生鮮出荷の自主規制を行っている。24日現在、管内9漁協を含む、11漁協が出荷規制をしている。自主規制は、今後の検査で2週続けて規制値を下回れば解除される。

 同湾のホタテの生産海域は、噴火湾東部、噴火湾口、噴火湾西部の3区分あり、4月20日以降、それぞれの海域で水揚げされたホタテ貝から貝毒が検出された。道によると、出荷を規制しているのは、東部のいぶり噴火湾(胆振管内虻田町)、室蘭(同室蘭市)と、湾口の鹿部、南かやべ、椴法華、えさん、西部の長万部、八雲町、落部、森、砂原の11漁協。

 ホタテ貝は、噴火湾周辺の漁協の主要な水産物で、渡島管内の2002年度漁獲高は121億円で、全体の28・5%に上る。そのうち、八雲、森、長万部、鹿部、砂原5町で、同管内の96・4%を占める。

 渡島支庁水産課は「食の安全性から検査を行っている。市場には安全なホタテしか流通していない」と話している。

 貝毒 まひ性貝毒と下痢性貝毒の2種類がある。まひ性は、舌、口唇のしびれや運動失調、下痢性は、下痢や腹痛など特有の症状を引き起こす。毒量は、マウスユニット(MU・体重20グラムのマウスを15分間で死に至らしめる毒の量)という単位で表される。貝のむき身重量1グラム当たり、まひ性貝毒では4MU、下痢性貝毒では0・05MUの出荷規制値が設定されている。     

提供 - 函館新聞社



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