宝来町の埜林さんのあめ評判

update 2004/5/24 10:04

 「おいしいの言葉が何よりの励み」―。函館市宝来町6の主婦、埜林陽子さん(76)の手作りのあめが、友人や知人などの間で評判だ。水あめや練乳などを材料に、素朴な味に仕上げた、キャラメル風の昔懐かしい味。毎年行われるクラス会では「今年も作ってきてくれた?」と、リクエストがあるほどの人気ぶり。埜林さんは「喜んでくれる人がいる限り、作り続けていきたい」と張り切っている。

 あめ作りは20年ほど前から、知人の話やレシピ集などを参考に始めた。材料は水あめ、砂糖、バター、練乳、隠し味のインスタントコーヒーの粉末など。これらを鍋で湯せんにかけ、ガス台でゆっくりと煮詰める。油を塗った容器に流し込み、固まる前に、ひと口サイズに切り分ける。

 あめはオブラートに包んでから、細かく切った包装紙で包む。15個前後をビニール袋に入れ、これを友人や買い物先の商店、クラス会、各種催しなどでプレゼントする。

 味はキャラメルにそっくりだが、きつく煮詰めているため固く、歯に着かない。同世代の友人たちにとって味はもちろん、歯に着かないことも人気の秘密のようだ。

 クラス会では、いつも「今年もあるんでしょ?」と、聞かれるという。最近では同級生が材料を差し入れてくれることもあるという。

 「今後も『おいしい』の一言を励みに、あめを作り続けていきたい」と、埜林さんは笑顔で話している。

提供 - 函館新聞社



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